仙台市若林区の診療所  医療法人社団太陽会 仙台在宅支援たいようクリニック 【訪問診療・往診・予防接種】
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院長ブログ



 第98話 介護の味付け


投稿:院長

施設に入所中の80歳台の男性Cさんですが、肺炎と心不全の増悪のため、すっかり元気がなくなっていました。

 

しかし、治療が奏功し、先日訪問すると、おいしそうに昼食を召し上がっていらっしゃいました。

 

Cさんの食欲の秘訣は・・・お盆に乗せられたご飯と、すべてのおかずにかけられていた醤油。

 

ご飯にまで醤油をかけるなんて、Cさんは、半端ない醤油好きのようです。

 

厳格な医者だと、「醤油をもっと控えなさい!」と注意するのでしょうが、1週間以上も満足に食べられなかった姿を見ていた私は、とても注意することができませんでした。

 

しかし、醤油差しの中身をよく見ると、透明感のある見慣れない醤油でした。

 

なんと、スタッフの配慮で、水で半分以上薄められていたのです!

 

私は思わず、「いい味出してるね!」と口ずさんでしまいました。

 

醤油は薄くても、Cさんは、施設スタッフの濃厚な愛情に支えられているんですね。

 

介護とは、思いやりと、ちょっとした工夫の積み重ねで、患者さんのために演出することなのかもしれません。

 

「その介護、いい味出してるね!」をこれからも連発していきたいものです。



2019年9月12日(木)


 第97話 嫁と姑


投稿:院長

嫁姑関係と聞くと、友好関係というより、緊張関係をイメージする方が多いかもしれません。

 

私が子供の頃は、「嫁は夫の家に入り、その家の作法に従う」という古い慣習が残っていて、嫁姑関係は、「嫁を厳しく教育する姑と、葛藤を抱えながらそれに従う嫁」というイメージで語られることが多かったと思います。

 

しかし、私が医師として研修を始めた頃は、この関係が変化し、年配の女性から「嫁に厳しい言葉を浴びせられた」「嫁と口喧嘩したら部屋に閉じ込められた」「嫁が自分の実家に帰ってしまい戻ってこない」など、同居する嫁との人間関係にストレスを抱え、相談されるケースが少なからずありました。

 

そして現在は、夫の両親と別居する夫婦が増え、お嫁さんは、「夫の家に嫁ぐ存在」ではなく、「息子の妻になってもらう存在」として歓迎され、嫁姑の関係も時代の変遷とともに変化してきたように思えます。

 

そんな中、訪問診療でも、さまざまな家族関係を感じながら診察することになりますが、患者さんを本当の親のように介護されている献身的なお嫁さんも数多くいらっしゃいます。

 

ベッド上の生活を送っている90歳台の女性Bさんは、白内障が進み視力の低下が目立ってきていました。

 

本人は、「歳だから仕方がない」とあきらめていたのですが、「少しでも視力が回復する可能性があるのなら是非手術を受けさせてあげたい」というお嫁さんの強い希望で眼科を紹介することになりました。

 

訪問診療を通して、家族関係は一時的に作られるものではなく、時には困難を乗り越えて時間をかけて作られるものであると強く感じます。

 

きっとBさんは、お嫁さんが嫁いで来た時から、実の娘のように温かく包み込むように接してきたに違いありません。

 

Bさんの視力が回復したら、私の顔がどんな風に見えるのか聞いてみたいと思っています。

 

心優しいBさんのことなら、きっと「男前ね」と言ってくれるに違いありません(笑)。



2019年9月8日(日)


 第96話 ぽっくり?それとも、ぽっこり?


投稿:院長

世の中、糖質制限をはじめ、食事制限によるダイエットが話題になっていますが、特に後期高齢者の場合、必要以上の体重の減少は、筋肉の減少までも引き起こし、寝たきりなど身体障害の原因となってしまう危険性の方が問題となります。

 

実際、この年代では、肥満の人よりも低体重の人の方が死亡の危険性が高まるという研究結果や、老衰死で亡くなった方を数多く調べると、亡くなる5年ほど前から食べる量が減っていないのに、徐々に体重減少が始まっていたという研究結果が明らかになっています。

 

したがって、高齢者(体液過剰になりやすい心不全や腎不全を除く)では、体重がしっかり維持できているか定期的に確認することが必要です。

 

85歳を過ぎた女性患者さんとのやりとりです。

 

私「○○さんは、しっかり食べていらっしゃるし、とても健康的ですね」

患者さん「でもね、お腹が出てきたし、みっともなくてね」

私「○○さんのふっくらは、胃腸が良く働いて健康な証拠ですよ。これからお嫁に行くわけでなければ(※)、お腹はこのまま“ぽっこり”で良いですよ」

患者さん「嫁(よめ)に行くどころか、余命(よめい)が短くて、“ぽっくり”あの世に行くんじゃないですか?」

私「○○さん、お上手ですね!この調子だと亡くなった旦那さんは、まだまだ“うっかり”と迎えに来られませんよ!」

 

後期高齢者の皆さん、痩せて“ぽっくり”と逝ってしまうのではなく、ふくよかに“ぽっこり”と元気に長生きしましょう!

 

※お嫁に行く人は、必ずしもダイエットしなくてはいけないということではありません。




2019年9月3日(火)


 第95話 下ネタ


投稿:院長

患者さんの診察では、時に、お尻周りの状態を確認しないといけない場合があります。

 

患者さんにとって他人に見せたくない場所を診察するわけですから、特に女性の場合は気を使うことになります。

 

ある日、立ちくらみを起こした80歳台の女性患者さんを往診することになりました。

 

この場合、胃腸から出血を起こしていることがあり、便に血が混じっていないか確認が必要です。

 

私「○○さん、立ちくらみの原因を調べるために、便に血が混じっていないか、お尻を診察させてもらえませんか?」

患者さん「あらっ、そうなの?なんだか恥ずかしいわね」

私「恥ずかしいお気持ちはよくわかりますが、お尻は皆に平等にあるもので耳や鼻と同じです。私は今までたくさんの方のお尻を見てきましたし、拝んだり、じっくり鑑賞したりするわけではないので安心して下さい」

患者さん「あっはっはっは。それなら仕方ないわね。出血大サービスしますからお願いします」

 

その後、お尻の診察が終了。

 

私「○○さんのお尻はとってもきれいで、血は全く出ていませんでした。でも、“出血大サービス”は困るのでなるべく控え下さいね」

患者さん「あっはっはっは。わかりました。“出血サービス”は控えるようにします」

私(拝みのポーズで)「どうもご協力ありがとうございました!」

患者さん「あっはっはっは。先生〜、拝まないって言ったじゃないですか!」

私「あっ、そうでしたね。あっはっはっは」

 

こうして、一時的な起立性の低血圧が原因ではないか、ということになり、和やかに診察は終了しました。

 

診療では、患者さんにとって他の人に喋りたくないことを聞き出したり、見てほしくないものを診察したりすることも必要だったりしますが、こんな時でも、患者さんには前向きな気持ちで受け入れてもらえるよう、時には“下ネタ”を駆使しながら努力していきたいと思います。



2019年8月31日(土)


 第94話 決断を下す時


投稿:院長

高校野球・大船渡高校の佐々木投手が、岩手県大会の決勝戦に出場しなかった問題で賛否両論が巻き起こりました。

 

出場しなかったことを批判する人達は、様々な強豪校の誘いを断り大船渡高校に入学してよき仲間と甲子園を目指した経緯や、佐々木投手の甲子園出場にかける気持ちを考えて発言しています。

 

出場しなかったことを評価する人達は、佐々木投手の肘の負担や高校野球に止まらない彼の将来性を考えて発言しています。

 

しかし、ただ言えることは、今回登板したとしても今後の活躍に影響がないのかもしれないし、登板を回避したとしても将来100%活躍できるという保証はないということです。

 

したがって、これが絶対に正しいという答えのない状況の中で、詳しい内部事情をよく知らずに、その決断を批判したり、異なった考えの人達をやみくもに批判するべきではないでしょう。

 

実は、医療にも同じような状況があり、例えば、「今、自分らしく生きることができれば人生は短くて良い」という考えの人もいれば、「できるだけ長生きして活躍したい」という考えの人もいて、たとえ病状が同じだとしても、まったく治療方針が異なってしまう場合もあるのです。

 

ただ、一つ言えるのは、誰かのために重大な決定をする場合、個人だけで決定しないということです。

 

医療では、治療方針を決定するために、患者さんやご家族、医師、看護師、ケアマネージャー、薬剤師、リハビリスタッフ、介護士など、多職種によるケア会議が開かれることがあり、そこでは本人の考えや希望、医学的適応、QOL(生活や人生の質)、患者さんを取り巻く家族や社会的背景など様々な観点から話し合いが行われ、治療方針を丁寧に確認していきます。それは、患者さんの人生を左右する大切な決定を個人に委ねたりせず、皆で決定することで、喜びや悲しみを分かち合うだけでなく、その心理的な負担を減らす効果もあります。

 

高校野球に話を戻しましょう。

 

全国から注目を集める豊かな才能を持った選手が決勝戦に出場しないという決断をした監督の重責は相当なものだったはずです。

 

さらに、佐々木投手は、まだ未成年ということも考慮しなくてはいけません。

 

したがって、佐々木投手と監督以外に、両親、校長先生、佐々木投手をよく知るスポーツ生理学に詳しいトレーナー、医師、専門家を交えて、様々な角度から事前に話し合いを行うことも一つの方法です(実際にあったのかもしれませんが)。

 

そして、それにはピッチャーの肘や肩の負担を示す徴候、投球数や登板間隔など様々な状況と故障との関連を集めたデータなど、科学的な根拠も欠かせないでしょう。

 

今回いろいろありましたが・・・この問題が、より良い高校野球のあり方について再考するきっかけになったことは大いにプラスに捉えたいと思います。

 

そして何より、佐々木投手がプロ野球の甲子園のマウンドで躍動する姿を早く見てみたいものです!

 

えっ、もし私が佐々木投手のスポーツドクターだったらどんな決断を下したか?

 

あまりに重責なので遠慮しておきます(笑)。



2019年8月27日(火)


 第93話 無償のサービス


投稿:院長

医療や介護業務は、報酬に結びつくサービスと、報酬に結びつかないサービスに分かれます。

 

報酬に結びつくサービスとは、医療や介護処置に点数が定められ、費用として請求できるサービスのことを指します。

 

そして、そのすべてを合わせたものが医療機関や介護施設の収入になります。

 

したがって、医療介護従事者の中には、たとえ必要と考えられることであったとしても、算定に結びつかないサービスを行うことに消極的になったりすることがあるのは事実です。

 

しかし、私は、報酬に結びつかない無償のサービスにこそ、思いやりを伝えることができるのではないかと考えています。

 

そして、ちょっとしたその積み重ねは、大きな信頼につながります。

 

その中でも、私が日常的に行っている無償サービスに足の爪切りがあります。

 

高齢者では、足の爪が変形したり、身体が不自由なために、自分の足の爪を切ることができない方が数多くいらっしゃいます。

 

そんな患者さんのために、爪切り用のニッパーを使って診察中に爪切りを行うのです。

 

足の爪切りを行うと、患者さんやご家族にはとても喜んでもらうことができ、その笑顔を見るために励んでいると言ってもよいでしょう。

 

しかし問題は、切った爪がどこに飛んでいくのか全く予測がつかないことです(笑)。だから、爪を切っている間は、絶対に口を開けてはいけません。

 

患者さんの爪の形に合わせて丁寧に切り揃えてから、「爪が伸びてきたらまた切りますね」と約束して診察を終了します。

 

「爪切りげんまん嘘ついたら・・・・」

 

針を千本飲むことにならないように、飛んできた爪を飲むことにならないように、これからも続けていきたいと思います。



2019年8月23日(金)


 第92話 高校野球の楽しみ方


投稿:院長

夏の全国高校野球もいよいよ大詰めになってきました。

 

診療先でも、多くの人が高校野球を観戦されています。


ある難聴の患者さんは、大音量の大型のテレビ画面の至近距離で観戦されており、さながら甲子園の大観衆にいるかのようでした。きっと、野球少年として白球を追いかけていた頃を思い出しながら観戦していたのかもしれません。

 

私の場合、この患者さんのように、高校野球の楽しみ方がいくつかあり、今日はそれをご紹介したいと思います。

 

まず、応援するチームですが、何といっても故郷の新潟代表がイチ押しです。しかし、序盤で敗退することが多く(泣)、次に宮城代表に乗り換えます。万が一、宮城代表が敗退してしまったら、他の東北地区代表に乗り換えます。ちなみに東北地区の代表校は、ここ10年で実に4回も決勝に残っており、いつも応援に力が入りますね!優勝旗が早く白河の関を越えてほしいものです。

 

そして、万が一、東北地区代表がすべて姿を消してしまった場合は、旅行に行ったとか、親戚や知人が住んでいるとか、好きなプロ野球選手の出身校だとか、いろいろとこじつけて少しでも馴染みのあるチームに乗り換えます(切り替えが早すぎる気が・・・)。

 

それでも、すべて敗退してしまったら、NHKのブラタモリで紹介されて印象に残った都道府県のチームに乗り換えます。ところで、ブラタモリはすべての都道府県を取り上げたはずでは?まあ、気にしないでおきましょう。

 

2つ目の楽しみは、各チームのブラスバンドの演奏やチアリーディングは、すべて自分に対する応援だと思い込むようにします(笑)。若い人に応援されるなんてとても元気が出ます。特にブラスバンドが有名な大阪桐蔭高校や智辯和歌山高校、習志野高校が出場した時は必見です。

 

3つ目の楽しみは、選手が試合中に見せるスポーツマンシップに感動することです。この夏の大会でも、選手がケガや体調不良に陥った時に、対戦相手の選手がグランドに出てケアをする様子が見られましたが、フェアプレーの精神は、何度見てもすがすがしいものです。

 

4つ目の楽しみは、敗退した選手が見せるチームメートとの友情に感動することです。敗退が決まってから甲子園のグランドから去るまでに、喜びや苦労を共にしてきた汗と土まみれの男同士が抱き合ったりする姿を見るとジーンとしてしまいます。ちなみに私の場合、男同士で抱き合うのは、自分の子供だけです(半ば強制的に?)。

 

よく考えると、優勝校を除く全国の高校はすべて平等に1敗ずつ負けており、人生はすべて勝者である必要はないのです!(ちょっと飛躍のしすぎでは・・・)

 

5つ目の楽しみは、後のスター選手の高校時代や伝説の試合の目撃者になることです。小学生の頃、現在も最高試合と語り継がれる1979年の和歌山の箕島高校と石川の星稜高校の延長18回の攻防をすべてテレビ観戦したことが自慢です(かなりマニアックになってきましたが・・・)

 

6つ目の楽しみは、試合終了後、勝った高校の校歌を・・・あっ、高校野球を語るとヒートアップして、時間がいくらあっても足りなくなってしまう悪いクセが出てしまいました。

 

今日は「延長戦」に入らないように、この辺で「試合終了」にしたいと思います。ゲームセット!



2019年8月19日(月)


 第91話 介護用ベッドの効能


投稿:院長

「病は気から」という言葉が示す通り、気分が晴れない、ストレスを抱えているなどの精神的な問題は、ある病気のきっけかとなったり、病気を悪化させる要因になったりすることが知られています。

 

逆に、前向きな気持ちや考え、楽しい、嬉しいなどの感情は、自然治癒力を引き出すことも知られています。

 

今日は別な視点で、病気を克服する時に精神力がいかに大切かについて触れてみたいと思います。

 

ある患者Bさんは、食欲不振で体力が衰え、自力で座ったり、立ち上がったりすることが次第に困難になっていました。

 

いくつかの薬を試してみたり、食事内容を工夫してみたり、気分を盛り上げようと励ましてみたり、前向きな気持ちを引き出そうと目標を設定してみたり、あらゆる手を尽くしてみましたが、効果は十分ではありませんでした。

 

そして、以前のような生活に戻ることは難しいと感じ、電動式の介護用ベッドをお勧めすることにしました。

 

そして、Bさんに「生活の助けになるなら使ってみよう」と返事をもらい、レンタルで自宅に設置することになりました。

 

ところが、ベッドが搬入された当日、奇跡が起きることに・・・。

 

介護用ベッドを間近に見たBさんは、「このベッドの上で一生寝たきりになってしまうのではないか?」という危機感から、その日から食事量が増え、1週間後にはすっかり歩けるようになったのです!

 

そして、介護用ベッドは全く使用することなく、すぐに返却することになりました。

 

私は、「使わない介護用ベッド」にはこのような効能もあるのか・・・とびっくりしました。


Bさん、よく頑張りました!

 

万が一、Bさんの食欲不振が再発した場合は・・・もちろん「介護用ベッドを使ってみましょう」の切り札(裏技)を使ってみるつもりです。

 

そして、介護用ベッドを手配して下さったケアマネージャーさん、福祉用具の皆さん、Bさんが回復したのも皆さんのおかげです。大変ありがとうございました。それと・・・これからも、たぶん(?)宜しくお願いいたします。(^^)v




2019年8月16日(金)


 第90話 素敵なゲスト


投稿:院長

812日は祝日でしたが、クリニックに素晴らしいゲストをお迎えしました。

 

それは、1歳から小学校低学年までの職員の子供達です。

 

「今日の職場の平均年齢はだいぶ若返ったな〜」と心の中でつぶやく私。

 

さすがに、訪問診療に同行するのは難しいので、今日は事務作業で「職場体験」を行いました。

 

おかげで、クリニックのメモ用紙にはたくさんの絵文字で一杯に。

 

そして、男の子に一日院長になってもらい、私はアンパンマンが大好きな院長に忖度しながら話題作りをしました。

 

「アンパンマンの顔はジャムおじさんがパン工場で作ってくれるから、食べても大丈夫なんだよ」(ちなみにジャムおじさんとサザエさんに登場するマスオさんは同じ声です)

「ドキンちゃんはしょくぱんまんが大好きで、しょくぱんまんを見ると目の形がハートに変わるんだよ」

「仙台のアンパンマンミュージアムに行くと本当のアンパンマンに会えるんだよ」(この“余計な話”を聞いたお母さんはハラハラ?)

 

この日の院長は、普段の院長と違って紳士的で(?)、職員に対して優しい言葉で語りかけていました。

 

「どうも有難う」

「行ってらっしゃい」

「また来てね」

 

「まだ幼いのに人間がだいぶできているな〜」と感心する私。

 

こうして、この日の職場体験は無事に(波乱のうちに?)終了し、「やっぱり子供っていいな〜」と思える素敵な一日でした。

 

院長の椅子を空けて待っているから、また遊びに・・・じゃなくて仕事に来て下さいね〜。



2019年8月13日(火)


 第89話 長岡花火


投稿:院長

83日に私の実家のある新潟県長岡市に帰省し、5年ぶりに長岡花火を観覧してきました。

 

長岡花火は、1879年(明治12年)に開催されたのが始まりです。

 

長岡は、1945年(昭和20年)81日の空襲で1400名を越える犠牲者を出し、市街地は焼け野原になりましたが、長岡まつりの前身である復興祈願祭が翌年の昭和21年81日に開催されました。

 

花火大会は終戦の2年後から復活し、以後、81日が戦災殉難者の慰霊の日、82日と83日が花火大会の日として定められ、戦争の悲劇から立ち上がろうとする長岡市民の癒しと勇気の象徴となりました。

 

そして現在は、戦争犠牲者の慰霊、復興に尽力した方々への感謝、災害からの復興や世界平和への祈りを象徴とする花火として受け継がれています。

 

長岡花火を代表する花火が、不死鳥を意味するフェニックス。

 

2004年に起こった新潟県中越大地震からの復興祈願と、全国から寄せられた支援への感謝を表すものとして、2005年から打ち上げられ、今年で15年目となります。

 

フェニックス花火は、中越大震災の時に被災者を勇気づける曲として、新潟県内のラジオ局に多数のリクエストが寄せられた平原綾香さんのJupiterの曲に合わせて打ち上げられます。

 

美しいのに、世界で唯一、自然と涙が溢れてくる花火です。

 

長岡花火は、私にとって家族と見る花火。

 

幼少の頃は両親に手を引かれながら会場を移動しましたが、今年はすっかり足腰の衰えた母の手を引きながら会場を移動しました。

 

20年後、30年後は、私自身が子供達に手を引かれながら観覧することになるのかもしれません。

 

ホームページのメニューの一番下に、長岡花火の特設ページを設けました。

 

涙腺の弱い方はハンカチを手元に置いて動画をご覧ください。




2019年8月9日(金)

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