仙台市若林区の診療所  医療法人社団太陽会 仙台在宅支援たいようクリニック 【訪問診療・往診・予防接種】
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院長ブログ


 第125話 年末年始のリハビリ
投稿:院長

在宅ケアで、訪問リハビリを受けられている方が少なくありません。

 

病院のように、集中的なリハビリで機能向上を目指すというより、自宅での生活機能を維持することが目的といってよく、自宅の環境に合わせたリハビリが受けられます。

 

患者さんの中には、半年前は寝たり起きたりの生活をしていたのに、じっくりリハビリに取り組んだ結果、今では生き生きと生活できるようになった方もいます。

 

そして、先日、「足じゃんけんができるようになりました!」と嬉しそうに、足でパーのポーズを見せて下さいました。

 

指が11本広がり、まるで孔雀が羽を広げているようなきれいな扇形にびっくり。

 

私は思わず、「来年は足じゃんけんで勝負させて下さい!」と患者さんに勝負を挑むことになりました。

 

年末年始は足じゃんけんの練習です。

 

えっ、戦略?

 

今のところグーしかできないので、孔雀のポーズを繰り出されたら負け。

 

ということで、「グーしかできないんです」と油断させてチョキで勝つというセコい方法ですが、一体どうなることでしょう。

 

ところで問題は・・・チョキは一体どうやったら作れるの?(笑)

 

リハビリ担当の方、どうぞ私にもアドバイスを!


2019年12月27日(金)

 第124話 正解は役に立つ?
投稿:院長

2021年から予定されている大学入試の新共通テストで記述式問題が廃止になりました。

 

その理由に、採点の客観性が保てず、採点者によって点数のバラツキが生ずるためということなのですが、当然と言えば当然です。

 

医学部に入学する学生は、一般的に「勉強ができる」のでしょうが、それは正解を導き出す能力においての話です。

 

しかし、実際はいくら勉強ができても必ずしも優秀な臨床医になるとは限らないし、その逆もしかりです。

 

私自身、学生の頃は国語が大の苦手でした。

 

例えば、小説で登場人物の心理を問う問題があった場合、読み手によって様々な解釈が成り立ち、様々な答えがあっていいはずなのに、たった一つの正解を導き出さなくてはならない窮屈さを感じていました(完全に屁理屈ですが・・・)。

 

特に医師の場合は、日常診療で発生した問題に対して、正解がたった一つということはあり得ず、様々なことを考慮に入れながら、いくつかの解決方法を示せるかという力量がとても大切なのです。

 

また、どんなに医学が進歩しても、100%確実な診断や治療はあり得ず、時には想定外のことが起きたり、想定される中で一番悪い結果になってしまうことさえあります。

 

これを、「医療の不確実性」と呼びますが、この不確実性にどう向き合っていくのかという力量も問われることが多いのです。

 

もし、こんな私が入試の記述式問題の採点者になったとしたら・・・。

 

「おお〜こういう考え方もあったのか!」

「なるほど面白い考え方だな〜!」

 

と独り言をつぶやきながら、甘〜い採点をすることになると思います。

 

受験生の皆さん、たった一つの正解を導き出すことは、将来必ずしも役に立たないかもしれないけど、もがきながら努力した経験はいつかきっと役に立つはずです。頑張ってください!


2019年12月24日(火)

 第123話 実践力を鍛える
投稿:院長

医療や介護職が集まる勉強会が各地で開かれています。

 

勉強会と言うと、講師が参加者に講義する形式が思い浮かびますが、個人的に最もお勧めの勉強会がケーススタディと呼ばれるものです。

 

ケーススタディとは、一般論ではなく、実際にあった具体例を通して、どのような対応ができるのか皆で考えて意見を出し合う学習方法を指します。

 

在宅医療を例に挙げると・・・。

 

「夫を介護している妻の認知症が進行し、二人暮らしの生活に支障をきたすようになっている。この夫妻を支えていくにはどうしたらよいか?」

「高齢の親を介護している息子に病気が見つかり、余命宣告をされてしまった。この親子を支えていくにはどうしたらよいのか?」

 

など、複雑な問題を抱えた事例に対してどのように対応していくのか皆で意見を出し合うのです。

 

話は変わりますが、西郷隆盛など明治維新で多くの人材を輩出した薩摩藩ですが、藩では若者に対し独特の教育を行っていました。

 

その中でも重視されたのが、様々な事態を想定して解決策について議論を交わす、まさにケーススタディでした。

 

例えば、「殿様の命を受けて合戦に参戦したが、自分の砦(とりで)が敵に襲撃されてしまった。砦を守りに引き返すか、砦を見捨てて殿様の命に従うか?」

 

など、とっさに答えがでないような様々な難題の解決策を議論し、実践力を鍛えたのだそうです。

 

今度、クリニックの職員に問いかけてみたいと思います。

 

「患者さんから往診の依頼が入ったが、今日は院長の体調が悪そうである。どうするか?」


2019年12月18日(水)

 第122話 良い知らせと悪い知らせ
投稿:院長

当クリニックの職員が健診を受けてきました。

 

この時期に健診をすると、結果が良ければ気持ちよく年越しできるのですが、結果が悪ければ不安を残したまま年越しをすることになります。

 

しかも、どの医療機関も年末は予約がいっぱいで、精密検査や治療は年明けまで待たなくてはいけません。

 

不安を抱えたまま、年末年始の連休が終わるまで待つのは精神的に負担が大きく避けたいものです。

 

どうか、職員が気持ちよく年越しできますように!

 

一方、年末に病院で検査を行った場合、患者さんにその結果をいつ伝えるのか、結果の良し悪し、緊急性、患者さんの性格などに応じて個別に対応が必要なことがあります。

 

結果がとても良ければ、「とても良い結果でした。これで安心して年越しができますね!」と、一緒に喜びを分かち合うことができます。

 

もし、自分の健康に超無頓着な患者さんの検査結果が悪かったら、結果を伝えながら年末年始の節制を求めることになるかもしれません。

 

もし、超悲観的でマイナス思考の患者さんの検査結果が悪かったら・・・うっかり年末に検査をしてしまったことを悔やむかもしれません。

 

どうか、検査を受けた皆さんが気持ちよく年越しできますように!


2019年12月13日(金)

 第121話 “郷土料理”
投稿:院長

ある施設に入所中の患者さんは、亘理町出身です。

 

ご家族や職員の献身的な介護を受けながら、とても穏やかに生活されています。

 

この患者さんが、一時食欲が低下した際に職員がとった方法があります。

 

それは、名付けて「亘理町の特産品作戦」。

 

ご家族が亘理町から持ち込んだ食材で、「亘理のお米ですよ」「亘理のイチゴですよ」と声掛けをして食事を介助したところ、「亘理」という言葉に反応し、食欲がみるみる回復したそうです。

 

患者さんの郷土愛を上手に使った見事な作戦ですね。

 

気になった私は、亘理町の特産品を調べてみたところ、はらこ飯、ホッキ飯、あさり飯、シャコ飯、りんご、ぶどう液、かまぼこ、かにみそ・・・・たくさんありすぎてびっくりしました。

 

この先、患者さんの食事がグレードアップし、「亘理のはらこ飯ですよ」と声を掛けられて食事をすることがあるかもしれませんね。

 

えっ、手元に亘理の食材がない時にはどうするか?

 

時々の「産地偽装」お許し下さい・・・。


2019年12月10日(火)

 第120話 頭が悪い?
投稿:院長

高齢者の中には、「私は頭が悪いから」などと謙遜する方が多いです。

 

そんな時、「本当に頭が悪い人は、自分の頭が悪いかどうかも分からなくなっているので、自分で自分の頭が悪いという人はまだ大丈夫ですよ」と返答しています。

 

しかし、大抵は、「でもね、忘れ物ばっかりしているからやっぱり頭が悪いんです」と謙遜を譲らないので、私も「本当に頭が悪い人は、忘れ物をしたことも忘れているので、自分で自分を忘れっぽいという人はまだ大丈夫です」と、謙遜⇒その否定を繰り返す“押し問答”がしばらく続くことになります。

 

そんな時、私は時計を見ながら「自分はまだイケてることを早く認めて!」と心の中で叫んでいます(笑)。

 

ちなみに、私が知る頭が冴えている高齢者の代表は、「デーサービスで、同じことばっかり喋る人がいるんだけど、いつも初めて聞くようなふりをして愛想笑いをしているんです」などと、“認知症が進んでいる人”を診断し、空気を読みながら対応している96歳のおばあちゃんです。

 

ちなみに、認知症が進んでいると診断された方の年齢は、85歳と88歳だそうです。

 

実は、「デーサービスに行くと、喋る相手がいなくて行きたくない!」という方も少なくはないのですが、このおばあちゃんは、人間ウオッチャーをしながら、デーサービスでの生活を楽しんでいるようです。

 

私もうっかりと、このおばあちゃんに対して「ご気分はいかがですか?」とか「調子はいかがですか?」などと、同じ質問ばかりにならないように注意が必要ですね。


2019年12月5日(木)

 第119話 バージョンアップ
投稿:院長

私が今まで担当した患者さんには、多くの「ゆきお」さんがいらっしゃいましたが、今日は、その中のある「幸男」さんのちょっといい話です。

 

ある日、幸男さんの診察をしている時でした。

 

傍らには奥さんが優しく見守っていらっしゃいます。

 

私が診察の終わりに幸男さんに向かって、「幸男さんの名前の通り、これからも奥さんと幸せに過ごしていきましょう!」

すると幸男さんは、「私の名前の幸男のおの字は男ですが、実は男ではなく夫の方が良かったんです」

 

この意味は、両親が名付けてくれた幸男さんも、奥さんと結婚し、幸せな夫、幸せな夫婦になることができたというのです。

 

つまり、奥さんと結婚し、奥さんと二人三脚の生活をしているうちに、幸男さんから幸夫さんに見事にバージョンアップしたのです!


幸男と名付けたご両親も、きっと喜んでいることでしょう。

 

えっ、この言葉を聞いた私はどんな気分だったか?

 

もちろん、その日はとても温かくて幸せな気持ちに包まれ、「福男」になったような気分でした。


2019年12月2日(月)

 第118話 自分の名前
投稿:院長

最近は、自筆で文章を書く機会が減り、自分の名前を書くこともだんだん少なくなってきているかもしれません。

 

しかし、まだまだ日常生活で自分の名前を書くことはあります。

 

ある患者さんは、選挙の在宅投票に向けて、自由が利かなくなった手で何度も練習を重ねて、見事に有権者の権利を行使しました!

 

そして、投票用紙の署名欄に書いた自筆の名前は、リハビリの証として記念写真に収められています。

 

また、この季節は、インフルエンザ予防接種が真っ盛りです。

 

高齢者に配布される問診表にも署名欄があり、患者さんが自分自身で記載することになります。

 

問診票に書かれている名前を拝見すると、たとえ文字の大きさが不揃いだとしても、枠線をはみ出していたとしても、患者さんが一生懸命に署名している姿が思い浮かび、心を打たれます。

 

そんな私も、様々な書類に自筆でサインすることが少なくありません。

 

時に、何枚もの書類の医師署名欄に、ひたすら自分の名前を書くことがありますが、自分の名前は画数が多く、だんだんと文字が乱れてくるのが悩みです。

 

こんな時、北一(きたはじめ)という名前だったら、さぞかし署名が楽なのに・・・なんて邪道な考えが頭をよぎったりします(笑)。

 

実は、学生時代、いつも1回で読んでもらえない自分の名前をなかなか好きになれなかった時があります。

 

しかし、大人になり、両親がつけてくれた自分の名前の由来を深く理解できるようになるにつれ、とても誇らしく感じられるようになりました。

 

ということで、これからは、患者さんのように心を込めて、誇りを持って自分の名前を書いていこうと思っています!

 

もし、自分が「後藤孫兵衛景康(ごとうまごべえがげやす)」のように、伊達政宗公に仕える家臣のような名前だったら・・・・・・・・たいようクリニックは「御天道様醫院(おてんどうさまいいん)」と名付けられ、書類の署名にやたら時間がかかって事務職員を困らせていたのかも?なんて変な想像を働かせています。


2019年11月27日(水)

 第117話 いい夫婦の日
投稿:院長

今日は、1122日で「いい夫婦の日」でした。

 

私が今まで訪問してきた家庭で、とても素敵だと思えるご夫婦に数多く出会ってきました。

 

その中でも、とても印象深いご夫婦があります。

 

それは80代の女性Aさんご夫婦です。

 

実は、Aさんのご主人は、もうお亡くなりになっているのですが、ご主人と共に歩んだ長い人生について、Aさんは昨日の出来事のように嬉しそうに、そしてちょっぴり恥ずかしそうに話して下さいます。

 

そして、話に添えられる言葉はいつも「とても優しい人だったのよ」

 

そして今、部屋に置かれたご主人の遺影は、いつも優しくAさんを見守っています。

 

ご主人の遺影の周りには、好きだった果物、お菓子、甘酒が必ず置かれ、Aさんの変わらない愛情が今でもご主人に注がれています。

 

Aさんご夫婦から学んだことがあります。

 

「たとえ伴侶を失ったとしても、いい夫婦というのはちっとも色褪せたりしない」

 

今日、帰宅して妻に聞いてみました。

 

私「今日は何の日だか知っている?」

妻「いい夫婦の日でしょ」

 

えっ、それだけ?(笑)


2019年11月22日(金)

 第116話 どっちか迷ったら・・・
投稿:院長

人は外見では判断がつきにくいことがあります。

 

例えば、赤ちゃんです。

 

最近は、ベビー服の色で性別がわかることも多いのですが、以前は男の子か女の子か見分けがつかないことがありました。

 

こんな時は、まずは、「かわいいですね。女の子ですか?」と聞いておきましょう。

 

最初の「かわいい」を強調しておけば、たとえ男の子だったとしても、聞かれた親は悪い気がしないでしょう。

 

訪問診療では、女性の年齢の見分けがつかないことがあります。

 

私の場合、患者さんの娘さんを、奥さんと間違えて大失敗したことがあります(笑)。

 

この失敗から得た教訓は、「どっちか迷った場合は、年齢が若い方に言っておく」です。

 

まずは、「娘さんですか?」と聞けば、聞かれた相手が奥さんであっても悪い気がしないでしょう。

 

話が変わりますが、今日の診療の合間での話です。

 

ある施設職員のお腹が出ているので、「もしかしておめでた?」と恐る恐る聞いてみたところ、「はい、そうです!」

 

この答えに、思わず「あ〜自腹でなくてよかった!」とこぼしてしまい、私も聞かれた職員も大笑いでした。

 

もちろん、こんな質問ができるのは普段から顔を合わせているからで、面識のない人にするのはやめておいた方がよいでしょう。

 

ともあれ、元気な赤ちゃんが生まれますように!

 

この職員に赤ちゃんが生まれたら・・・「とてもかわいい女の子だね!」と声をかけようかと思っているところです。


2019年11月19日(火)

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