仙台市若林区の診療所  医療法人社団太陽会 仙台在宅支援たいようクリニック 【訪問診療・往診・予防接種】
ホーム > 院長ブログ・診療日誌

院長ブログ



 第18話 甘い糖尿病治療


投稿:院長

以前の糖尿病治療は、血糖をできる限り下げることを目標に、患者さんに厳格な食事制限を求めていました。

 

最近、厳格な血糖管理が必要なのは、糖尿病発症初期の患者さんであり、発症から長期間経った患者さんについては、厳格に血糖管理を行うと、かえって死亡率が高くなるという結果が出ており、特に低血糖を避けることがとても大切だとわかってきました。

 

在宅医療の中で、糖尿病の治療を受けている高齢者の多くは、糖尿病発症から長期間が経ち、認知症があり、何らかの介護を必要とする方です。

 

このような高齢者で、特に食べることがとても大好きだという方に対して、食べる喜びを奪うような食事制限を求める気にはなれません。

 

患者さん「せんべい食べていいですか?」   私「はいどうそ」

患者さん「チョコレート食べていいですか?」 私「はいどうそ」

患者さん「まんじゅう食べていいですか?」  私「はいどうぞ」

患者さん「ずんだ餅食べていいですか?」   私「はいどうぞ」

 

とまぁ、こんな調子です。


では、どんな対応しているのかというと、著しい高血糖になり過ぎず、かつ低血糖を起こさないように、患者さんの食べる内容に合わせて薬の用量を調整しているのです。

 

患者さんが、美味しそうに食べている姿を見れば見るほど食事制限がどんどん甘〜くなるのです。

 

厳格で”辛口”なドクターには、あなたの糖尿病治療は“詰めが甘い”と言われそうですが、それにしても私の食事指導、ちょっと“甘味料”入りすぎかなぁ?




2019年1月10日(木)


 第17話 元気のバロメーター


投稿:院長

寝たきりだった方が、リハビリを導入することにより活動性が高まってくると、表情が豊かになったり、口数が増えてきます。

 

物静かで呼びかけて頷くだけだったある女性が、歩けるようになるにつれ、口数が増え、訴えが多くなってきました。

 

「膝や腰の痛みがだんだん強くなってきました」

「食べるとお腹が張るような気がします」

「おしっこが近くなって疲れます」

 

診察してもさほど問題はなさそうで、真剣に訴えているというより、所々に笑顔が混じります。

 

それを聞いていたご家族がニコニコ笑いながら一言。「おばあさん、いつもの調子が戻ってきたんじゃないの?」

 

もしかして・・・

膝や腰の痛みは、歩けるようになったから?

お腹が張るような感覚は、食事量が増えたから?

尿が近くなったのは、おむつからトイレに起きるようになったから?

 

この患者さんの不調の訴えというのは、実は元気のバロメーターだったんですね。

 

私「湿布を処方しておきますね。〇〇さんに使ってもらえるなんて、湿布がきっと大喜びしますよ!」

 

患者さんの膝に貼られた湿布が、なんとなく頼もしく思えたのでした。


※ここで記したものは、私が過去に経験した診療の中の一コマを物語風に描いたもので、現在の診療を反映しているものではありません。




2019年1月9日(水)


 第16話 Gの力


投稿:院長

宇宙飛行士が無重力空間に長く滞在していると、筋力の低下や筋肉の萎縮が進んだり、骨粗鬆症が進んだり、心機能が低下するなどの体の異変が現れることが知られていますが、日常生活でも、重力(=G)の大切さ実感することがあります。

 

具体例1)

例えば、ベット上では全く無表情だった患者さんが、車椅子に体を起こした状態で診察すると、顔の筋肉が引き締まり、表情がとても豊かになっていてビックリすることがあります。

 

Gは人の表情を引き出すのですね。Good!

 

具体例2)

そして、今まで寝たきりで、下剤や浣腸が欠かせなかった患者さんが、リハビリを頑張り、ポータブルトイレに起きられるようになったら、下剤や浣腸が一切要らなくなったということがありました。

 

Gの力が腹圧を引き出し、便通が改善したんですね。Great

 

やっぱり人は、Gの力に逆らっている(Gに引っ張られている)方が、より人間らしい生活ができると思いますし、この力を積極的に健康や介護に生かしていきたいものです。

 

具体例3)

さらに、2013年に楽天イーグルスが日本シリーズでジャイアンツと対戦して優勝した時、“アンチG党”と化したスタジアムに感動の嵐が吹き荒れました。

 

日本シリーズで、再びジャイアンツと対戦するようなことがあったら、みんなで“G軍の足を引っ張る”ような熱烈な応援をしたいものですが、果たして、そんな至福の時が再びやってくるのでしょうか・・・。



2019年1月7日(月)


 第15話 初づくし


投稿:院長

東京の豊洲市場では、初競りが行われ、278kgのマグロが3億円以上で競り落とされたニュースがありました。

 

落札したすし店では、新鮮で脂の乗ったマグロが堪能できそうですね。うらやましい〜!

 

年が明けて、初詣、初夢、初売り、書初め・・・と「初」の付くイベントが目白押しですが、この「初」を調子よく乗り越えて、この1年を幸先良くスタートをしたいものです。

 

年が明けて、初めて訪問した家庭や施設でも、「今年初めて測定した血圧はとても安定していました」、「元旦から気持ちよくお通じがありました」、「今年初めてのお風呂はとても気持ちよかったです」といった報告があり、一緒に喜びを分かち合いました。

 

そして私は、今日、今年初めて体重測定をしてみました。

 

お正月に少々食べ過ぎてしまい、恐る恐る体重計に乗ってみたのですが、なんとか目標体重をキープしており、喜びを分かち合う人がいないので(?)、喜びを一人独占しました。

 

こちらの方は、今年一年、脂が乗らないように気を付けていきたいと思います。




2019年1月6日(日)


 第14話 仕事始め


投稿:院長

14日は仕事始めでした。

 

病院勤務時代は、お正月気分から切り替えるのに苦労したものですが、在宅医療は、もともとアットホームな雰囲気の中に入っていくことが多い仕事なので、“家オタク”の私は、各家庭に新年のあいさつ回りしたような感じで、スムースに仕事に入っていくことができました。

 

各患者さんも、帰省したお孫さんと触れ合った方、お正月料理を堪能した方、そして一日も休まずデーサービスに通って入浴を楽しまれた方と(お正月中も通常営業のデーサービスってあるんですね〜。すごい!)、それぞれが穏やかにお正月を過ごされたようで笑顔の絶えない仕事始めになりました。

 

これからはしばらく、今年初めての診察の方が続きますが、今日のように“笑顔の報告会”になるといいな〜。

 

えっ、人を癒す仕事をしているはずなのに、一番癒されているのはもしかして私?




2019年1月5日(土)


 第13話 箱根駅伝と人間ドラマ


投稿:院長

お正月は箱根駅伝をテレビ観戦して過ごされた方が多いと思います。

 

箱根駅伝は、東北に馴染みのある大学は出場しないのですが、地方紙のスポーツ欄には地元出身選手の話題が載りますし、中継のテレビ画面には出身高校が表示されますので、地元のランナーの応援には力が入ります。

 

私の場合、過去に私が担当した患者さんの兄弟が選手として出場したり、私が出場した大会のゲストランナーとして招かれていた選手が出場したり、思い入れのあるランナーを応援しています。

 

箱根駅伝は今や国民的なイベントですが、一見、華やかなその裏には、たゆまない努力や苦難、葛藤、数多くのサポートがあり、そこで繰り広げられる様々な人間ドラマから学ぶことが特に大好きです。

 

選手の皆さんは、実業団に進むランナーもいれば、箱根駅伝を最後に競技から離れるランナーもいて、卒業後は様々な道を歩んでいくことになりますが、“箱根駅伝を走った”という経験は、これからの人生にとってかけがえのないものになるでしょうし、これを糧に、それぞれの道で活躍してほしいと思います。

 

個人的には、私が出場したことのある東京マラソンや湘南国際マラソンのコースと箱根駅伝のコースの一部は重なっており、“箱根駅伝のコースを走った”ことのある医者として、助けを必要としている方々の道しるべとなれるよう、これからも様々な人生のドラマに関わっていきたいと思います。




2019年1月3日(木)


 第12話 紅白歌合戦の楽しみ方


投稿:院長

明けましておめでとうございます。

 

大晦日は家族でテレビを見て過ごされた方が多いと思います。

 

紅白歌合戦の視聴率の低下が嘆かれて久しいですが、年齢が増すにつれ(?)、やっぱり紅白だという方も多く、私も、年明けの診療での話題作りのためにも、紅白は外せません。

 

と言っても、今や出場者の半数は、私が名前さえ知らない歌手やメンバーになってしまいました(汗)。

 

それでも、紅白歌合戦を視聴することは、いろいろと知性や感情に働きかけて、私を含めた中高年者の心身に良い影響を与えるのではないかと思います。


1)思い起こす

過去の紅白や平成年間の出来事、今年の出来事を振り返る企画が満載で、記憶をたどることができました。

 

2)度肝を抜かれる

郷ひろみさんの昔と変わらないキレのある動きやノリノリの歌に驚嘆。ちなみに、私の言う昔とは1980年代です。あ〜懐かしい。

 

3)癒される

松田聖子さんの昔と変わらない美貌と、包まれるような優しい歌声にうっとり。

 

4)ハラハラする

年々、出演者の振り付けが激しくなってきましたが、大勢がステージで刀を振り回して、誤って隣の人を切り付けたらどうするのかハラハラ。

 

5)もらい泣きする

他の会場で出場すると思っていたユーミンがサプライズ出演し、感動した出演者が涙を流す姿を見てもらい泣き。


6)納得する

在宅女性患者さん人気ナンバーワンの氷川きよしさんの華のあるステージを見て、その人気ぶりに納得。

 

7)熱狂する

最後にゲスト出演したサザンオールスターズの全員を巻き込んだステージで、まるでライブの会場にいるような感覚になり熱狂。

 

ちなみに、数多くの歌手の中で、私の心に最も響いた歌詞が西野カナさんのトリセツのこの部分です。

 

♪もしも少し古くなってきて目移りする時は、ふたりが初めて出逢ったあの日を思い出してね♪

 

在宅医療は家族を含めて皆で支え合うことがとても大切ですが、どんなに近い存在でも人間関係は山あり谷あり。しかし、うまくいかない時ほど、初心を大切にしたいものです。


“永久保証”のクリニックとして頑張りますので、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

 





2019年1月1日(火)


 第11話 仕事納めの合言葉


投稿:院長

1228日はクリニックの仕事納めでした。

 

今年は4月に当クリニックに赴任し、診療、運営、外部機関との関係を見直し、数多くの変更を行いました。

 

職員に対して辛口の言葉で接することも多かったのですが、戸惑いながらもそれを受け入れ付いてきてくれた職員の皆さん、診療協力下さった非常勤の先生方に感謝致します。

 

次に、前任のやまと在宅診療所登米では、数多くの経験を通して、在宅診療の在り方を考えるきっかけを与えてもらいました。この場を借りてやまと在宅診療所登米の皆さんに感謝致します。

 

現在、クリニックでは病院以外に、地域の開業医の先生方、ケアマネージャーの皆さん、訪問看護ステーションの皆さん、患者さんのご家族からの紹介も増えてきており、地域の中で頼りにされるクリニックを目指している私としては、この上ない喜びを感じています。診療所を支えて下さる関係者の皆さんに感謝致します。

 

そして最後に、クリニックで担当させて頂いている患者さん、ご家族の皆さん、施設職員の皆さんにはいつも温かく迎えて頂き、とても充実した時間を過ごすことができました。どうも有難うございました。

 

先のブログで、良いお年を!の話題を書きましたが、この日は、もう一つ付け加える合言葉があります。


あっ、忘れずに書きますが、この言葉を話すときは、けして真面目な顔をしてはいけません(笑)。

 

「今年は絶対に会わないことにしましょう」

「今年は二度とお会いしたくないですね」


仕事納めを過ぎて、私と患者さんや関係者の皆さんが顔を合わせるのは、患者さんの体調が不安定な時で、けしておめでたいことではありません。

 

したがって、この言葉には、患者さんが元気に穏やかに年越しをしてほしいという願いが込められています。

 

今年は金輪際、私の存在を忘れてお過ごしください。

 




2018年12月29日(土)


 第10話 訪問診療での話題 プロ野球編


投稿:院長

訪問診療では色々な話題が出ますが、プロ野球の話題もその一つです。特に、好きな球団の話題が出た時は、患者さんの目が生き生きしてくるのがわかります。

 

私は、成績が良かった球団に対してはそれを称賛し、成績が悪かった球団に対しては来年の期待を話すようにしています。

 

楽天ファンの患者さんには・・・「今年はとても残念な成績だったですが、西武から浅村選手も加入したし、結婚したばかりの松井投手が復活すればきっと来年はイケますよ。是非一緒に応援しましょう!」(去年も同じような話をしていたような・・・)

 

巨人ファンの患者さんには・・・「今年も残念な成績に終わってしまいましたが、原監督が戻って来るし、広島から丸選手も加入したし、来年は期待が持てそうですね!」

 

広島ファンの患者さんには・・・「生え抜きの選手の活躍がすごいですね。それぞれの選手が自分の役割をしっかり果たしているから優勝できるのですね!」

 

阪神ファンの患者さんには・・・「藤波投手は復調の気配があるし、彼が復活したらきっと優勝戦線に絡んでくること間違いなしですよ!」

 

日本ハムファンの患者さんには・・・「来年、清宮選手は飛躍の年になるでしょうし、金足農業の吉田投手が1年目から活躍したら東北が盛り上がりますね!」

 

そして、中にはオリックスファンという方も・・・「えっ?え〜と・・・イチローが戻って来るといいですね・・・・」(しどろもどろ)

 

私の来年の抱負は、全盛期のイチロー選手のように、どんな“変化球”も打ち返せるようになることです。




2018年12月27日(木)


 第9話 日本人のあるべき理想の姿


投稿:院長

先日、天皇陛下が85歳の誕生日に際し、会見されました。

 

訪問先では歴代の天皇陛下のお写真を自宅に飾っている家庭が少なからずあります。

 

天皇陛下を敬いながら、人生を歩んできた方は非常に多いと思いますが、私もその一人です。

 

天皇陛下は会見の中で、被災者、戦争被害者、テロの犠牲者、沖縄県民、日系人、障害者に思いを寄せ、世界の平和を願い、そして陛下を支え共に歩んでこられた皇后さまには労いと感謝を、皇太子さまと秋篠宮さまには信頼の言葉を述べられました。

 

憲法では、天皇陛下は日本国の象徴となっていますが、私は日本人のあるべき理想の姿だと思っています。

 

それは様々な人々に思いを寄せ、感謝、労いを率直に言葉に表し、包み込むような愛情を持って、同じ目線で穏やかに語りかける姿です。

 

その中で、私が最も印象に残っているのは、皇后さまと散歩されている時。

 

いつも腕を組み、寄り添い、静かに語り合う様子は家庭人としても理想です。

 

よく考えると、これは、これから在宅医療の進むべき道を示しているように思えます。

 

在宅医療とは、人の人生を支えるすべてではなく、ほんの一部。

 

しかし、人の人生に、感謝、労い、愛情、包容、信頼を添えることにより、人が穏やかに生きていくお手伝いができる。

 

平成の30年間、天皇陛下と同じ時を生きることができ、とても幸せを感じています。




2018年12月26日(水)

<<前のページ 最新 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 最初 次のページ>>

現在10ページ目を表示しています



医療法人社団太陽会 仙台在宅支援たいようクリニック
〒984-0037 宮城県仙台市若林区蒲町30-3
022-355-2533

Copyright (c) Sendai Home-care Support Clinic All Rights Reserved.