仙台市若林区の診療所  医療法人社団太陽会 仙台在宅支援たいようクリニック 【訪問診療・往診・予防接種】
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院長ブログ



 第108話 人類の滅亡


投稿:院長

今回は、前回の台風の話題にも関連して、かなり衝撃的な表題としましたが、個人的には気候変動が原因で人類の滅亡がありうるのではないかと本気で考えています。

 

気候変動の原因は地球温暖化。

 

そして、地球温暖化の原因となるのは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排泄です。

 

地球温暖化が進むと・・・

 

1)生態系のバランスが崩れて食糧が不足する。

2)氷河が溶け出し、海面が上昇した結果、沿岸部の一部が水没し、高潮や洪水の影響を受けやすくなる。

3)相次ぐ異常気象、山火事の発生、台風の発生による被害が繰り返し起こる。

 

などの問題が深刻化すると言われています。

 

こう考えると、毎年のように起きる台風の被害も、天災ではなく人災かもしれません。

 

現在、地球の平均気温は、産業革命前から1.1℃上昇し、このペースでいくと2030年には1.5℃に達するとされ、ある有名な科学者は、1.5℃を越えると、もはや後戻りできない変化が始まると強く警告しています。

 

ということは、人類の未来が、あと10年足らずで決してしまう可能性があるのです!

 

2020年から、気温上昇を1.5℃以内に抑えることを目標としたパリ協定が発動される予定となっており、参加各国は、それぞれが掲げた数値目標を達成することが求められています。


そして、パリ協定に参加する77か国が、2050年までに温室効果ガスの排泄をゼロにすると約束しています。

 

日本は、2050年までに温室効果ガスの排泄を8割削減することを目標に掲げていますが、いまだに石炭火力に依存する割合が高く、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの総電源に占める割合は16%と先進国の中でも低く、取り組みが不十分と指摘されています。

 

温室効果ガスの排泄は、企業活動がその7割を占めています。

 

近年、企業の社会的貢献(CSRCorporate Social Responsibility)という言葉が注目されています。

 

それは、企業は自社の利益を追求するだけでなく、消費者、地域社会、環境に配慮した企業活動を行うべきとする経営理念です。

 

私達は、生活者として暮らしの中で省エネを常に考えること、消費者として企業がCSRにしっかり取り組んでいるか厳しく監視すること、経営者・労働者としてCSRに積極的に関わっていくことが求められています。

 

かつて、食物連鎖の頂点として1億年以上も繁栄した恐竜ですが、そのほとんどが絶滅し、気候変動がその大きな要因とされています。

 

恐竜に起きたことが人間で起きないとは言い切れません。

 

私達には、CSRを超えて、次の世代、未来の人類に配慮した活動が求められています。



2019年10月17日(木)


 第107話 普段通り


投稿:院長

1012日の午後から13日の早朝にかけて、台風19号が東北地方を通過し、次々と発せられる避難情報にとても緊張しながら一夜を過ごしました。

 

幸い、この間、患者さんから体調不良の連絡はなく、訪問先の患者さんをはじめ、ご家族、診療所の職員、施設職員に大きな健康被害はなかったようで安堵しています。

 

しかし、各地では、水害などにより亡くなった方、被災した方もいらっしゃり、ご冥福をお祈りすると共に、一日も早い復興を願わずにはいられません。

 

そして今日、台風の通過後、初めての訪問診療に出かけました。

 

途中、名取川周辺も通過しましたが、河川敷ではなんと少年野球が行われていたり、畑仕事で汗を流している人の姿があったり、いつもと変わらない日常の光景を見ることができ、ほっとした気分で診療から帰ってきました。

 

日常の診療では、患者さんに体調を聞くと、「まあまあだね」と返ってくることも多いのですが、この言葉には、「普段通りで調子は悪くない」という意味が自然な形で込められており、個人的には好きな言葉の一つです。

 

人の営みには、時に、贅沢なこと、賑やかなこと、感動的なこと、絶好調なことはあっても良いけれど、自然現象を前にすると、普通に過ごすことがいかにありがたく、幸せなことか強く感じさせられます。

 

いよいよ明日から連休明け。

 

多くの患者さんから「まあまあだね」と返ってきますように。

 

そして、多くの人にとって普通の日となりますように。



2019年10月14日(月)


 第106話 ノーベル賞イチ押し


投稿:院長

スマートフォンやパソコンに欠かせないリチウムイオン電池を開発した吉野彰(よしのあきら)さんが、ノーベル化学賞を受賞されたことが大きな話題になっています。

 

世界中に広く普及し、今や日常生活で欠かせなくなったものが、長い年月と多くの労力をかけて日本人の手で開発されてきたものであることを知り、とても誇らしく感じてしまいます。

 

吉野さん、本当におめでとうございます!

 

その一方で、私がノーベル医学生理学賞を絶対に受賞するべきだと考えているイチ押しの方が、東京農工大学特別栄誉教授の遠藤章(えんどうあきら)さんです。

 

遠藤さんは東北大学を卒業され、血液中のコレステロールを低下させるスタチンという薬を開発した方で、この薬のおかげで、心筋梗塞や狭心症の危険性の高い人の発症が未然に防がれ、世界中の数多くの人々が救われてきました。

 

この薬は、1989年、私が学生の頃に初めて発売され、今や全世界で4000万人の人が服用していると言われ、私のような一般の臨床医も、ほぼ毎日この薬を処方していると言っても過言ではありません。

 

先日、遠藤さんが、母校の東北大学で学生に向けて特別講義をされたことが新聞で報道されていました。

 

遠藤さんは現在85歳。

 

ノーベル賞は、受賞された方のメッセージを知ることに大きな意味があります。

 

それは、受賞者がどのような思いで研究に携わってきたのか、どのような経緯で発見や開発につながったのか、その過程でどのような苦労があったのか、これからの人類にとってどのような意味があるのか、その言葉の一つ一つが人類の歴史や財産になるからです。

 

遠藤さんがノーベル賞を受賞されるその日がやってくることを願ってやみません。そして、その時、遠藤さんがどのような言葉を残されるかとても楽しみにしています。

 

毎年、ノーベル文学賞の有力候補として名前の挙がる作家・村上春樹さんのファンを「ハルキスト」、安室奈美恵さんのファンを「アムラー」などと呼んだりしますが、私はすっかり「アキラー」です。



2019年10月11日(金)


 第105話 個別サービスの未来


投稿:院長

多くの老人施設では、施設のレクレーションに参加して楽しそうな表情をしている入所者の写真が飾られています。

 

その中の一枚に、ある回転寿司で撮影された写真がありました。

 

施設の職員に聞くと、「毎年、入所している方が行きたい場所を個別に聞き出して、希望が叶えられるように職員が同伴して外出しています」とのこと。

 

車椅子姿で写真に写っている患者さんに聞くと、「寿司はとてもおいしかったよ。今度はラーメンを食べに行きたいね!」と嬉しそうに語って下さいました。

 

施設のきめ細かいサービス精神に感心した私は、施設職員に向かって冗談を飛ばしました。

 

「もし自分が年を取ってこの施設に入所することになったら、ディズニーランドに連れてってくれ!連れてってくれなければ暴れてやる!と檄を飛ばしてみようかな?(※)」

 

 突然の無茶ぶりに動揺した職員は、「ええと・・・それは困ります。ディズニーランドじゃなくてベニーランド(※)なら考えてみます・・・(冷汗)」

 

このやりとりを聞いていた看護師さんや施設職員は大爆笑でした。

 

30年後、ベニーランドのジェットコースターでは、施設職員の付き添いを受けた迷惑老人が、入れ歯を飛ばしながら絶叫している異様な光景が見られるかも!?

 

※「檄を飛ばす」という言葉の意味は、励ますとか叱咤激励と誤解している人が多いのですが、本来は、「自分の主張や考えを人々に知らせて同意を求める」という意味で使われます。


※ベニーランドは、仙台市八木山にある遊園地「八木山ベニーランド」です。



2019年10月7日(月)


 第104話 がっかりだけどおめでたい


投稿:院長

私たちのクリニックでは、様々な方から訪問診療の依頼を頂いていますが、今日は、ある方から診療に入ってほしいと依頼があったケースを紹介します。

 

その方とは、患者さんである奥さんを介護しているご主人です。

 

このご主人は90歳を過ぎていますが、年上の奥さんをお風呂に入れたり、トイレの介助をしたり、とても献身的に介護されています。

 

そして、自宅の庭には立派な畑が広がり、今も数多くの農作物を栽培され忙しい毎日を送っています。

 

ある日、そのご主人が「介護認定で、初めて要支援1をもらったので、私も訪問診療を受けさせてもらえませんか?」と自ら訪問診療を希望されたのです。

 

しかし、生活が自立されている方は訪問診療の適応にはならず、お断りすることになりました。

 

「年をとっても、訪問診療を受けなくてもよいほど元気なことは、とても喜ばしいことです!」

「これからも介護する側として、私たちと一緒に奥さんを支えていきましょう!」

「ご主人には、これからも元気に大活躍してほしいし、今回は訪問診療の対象から外れておめでとうございます!バンザ〜イ!」

 

といった具合に、かなりぎこちない励まし(?)をすることになりましたが、ご主人は「そうなんですか・・・」とがっかりした表情を崩しませんでした。

 

そこで、「万が一、ご主人に介護が必要になった時には、一生懸命訪問診療をさせてもらいます!」と固い約束を交わすことになりました。

 

こうして、いつ果たされるかわからない訪問診療の予約リストに、このご主人の名前が記されることになりました。このリストからご主人の名前が消えることのないよう祈りながら・・・。



2019年10月3日(木)


 第103話 笑顔を表現する


投稿:院長

全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子選手が、宮城県で開催された日本ツアーの大会に出場し、多くのファンが会場に詰めかけたそうです。

 

笑顔を絶やさない彼女につけられたニックネームがスマイルシンデレラ。

 

アイルランド代表に勝利したラグビー日本代表の選手が見せた「会心の笑顔」もそうですが、笑顔は人を幸せな気持ちにさせてくれます。

 

在宅診療でも、いつも笑顔で迎えてくれる患者さんが少なくなりません。

 

患者さんの笑顔は、部屋の雰囲気までも、ぱっと明るくしてしまう不思議な魅力を持っています。

 

診察を終え、移動中の車内で患者さんの様子をカルテに記載していますが、このところ、笑顔を表現する形容詞が増えてきています。

 

「とびきりの笑顔」

「素敵な笑顔」

「屈託のない笑顔」

「満面の笑顔」

「こぼれるような笑顔」

「弾けるような笑顔」

 

カルテにこの言葉を書き込んでいる時の自分は、いつの間にか頬が緩んでニヤニヤしているのは言うまでもありません。

 

この調子だと、「日向子のような笑顔」「スマイルシンデレラのような笑顔」が私のカルテにデビューする日が近いかも!?  



2019年9月30日(月)


 第102話 楽天勝利の費用対効果


投稿:院長

楽天がクライマックスシリーズに進出し、普段から楽天を応援している患者さんにも喜びの声が聞かれました。

 

もし、楽天が常に優勝を義務付けられている常勝球団だったら、3位という順位にがっかりしたでしょうし、普段から勝ったり負けたりの繰り返しだからこそ味わえる喜びとも言えます。

 

ところが、翌日の訪問診療では、この話題で盛り上がるどころかご立腹だった方もいます。

 

それは、勝利目前だったにもかかわらず、9回に無死満塁のピンチを招いてしまったことです。

 

「何やってんだ!」「ピッチャー変えろ!」

 

応援に熱がこもっていますね!

 

ところで、今年5月に各球団の総年俸が発表されましたが、楽天の支配下選手の平均年俸は12球団中4位。パリーグに限ればソフトバンクに次いで2位なのです。

 

こう考えると、楽天はクライマックスシリーズだけで満足してはいけないのです。

 

ちなみに、費用対効果の最も優れた球団は西武ライオンズでしょう。主力選手の流出が相次ぎ、巨人やソフトバンクの約半分の年俸でパリーグ優勝を勝ち取ったのです。

 

医療でも、費用対効果を意識した治療の選択が行われることが多いです。

 

同じ効果なら、費用の安い治療法が合理的と言えますし、効果の乏しい治療にお金を払い続けるのは非合理的と言えます。

 

そう考えると、楽天ファンの患者さんにとって、楽天の勝利はこれ以上ない費用対効果のある「治療法」と言えるかもしれません。

 

クライマックスシリーズ進出でホッとしている人も多いと思いますが、東北を元気づけるためにも、再び日本一を目指して頑張ってほしいですね。

 

ところで楽天の選手の皆さん、勝利する時はファンの血圧が上がらないよう9回は3者凡退でお願いします!



2019年9月26日(木)


 第101話 サムライとなでしこ


投稿:院長

ラグビーのワールドカップ日本大会が開幕し、日本代表の初戦を見た方も大勢いるのではないでしょうか。

 

ラグビーでは、代表選手資格が他の競技に比べて緩いので、外国出身の選手が多く違和感を抱く方もいると聞きます。

 

しかし、人種は違えど、長年日本に住み、日本人や日本の文化をこよなく愛する彼らが、日本代表として、日本のために体を張って戦い続ける姿は、one for allの精神をよく体現しており、本当に感動的です。

 

日本代表の練習環境には、鎧兜や刀が飾られ、サッカー日本代表を表すサムライブルー、野球日本代表を表すサムライジャパンと同様、チームとしてサムライ精神をとても大切にしています。

 

ラグビー日本代表の根底にあるサムライ精神とは何か?

 

5000円札に描かれた新渡戸稲造さんが記した武士道を、日本代表チームに置き換えてみると、サムライ精神とは「日本代表の戦士として守るべき道」であり、「いかなる試練や逆境を前にしても心静かに受け入れ、ストイックに落ち着き、チームへの忠誠心や愛国心を抱いで行動する」と解釈できます。

 

日本人の心を持った彼らの成功をずっと応援したいと思います。

 

話が変わりますが、介護の現場では、外国出身の女性が働いている姿を見かけることが少なくありません。

 

私が知る限り、彼女らの働く姿は、明るく献身的で本当に感心しています。

 

ある老人施設では、いつも入所者のバイタルや状態を記したメモを渡してくれますが、文字がとてもきれいで、医者が書いた判読できないカルテや紹介状を数多く経験してきた私にとって感動的ですらあります(笑)。

 

彼女らの姿は、まさに清楚で奥ゆかしく内面の強さを持ったやまとなでしこ。


日本人の心を持ち、文字がきれいな彼女らの成功をずっと応援したいと思います。



2019年9月22日(日)


 第100話 敬老と敬労


投稿:院長

916日は敬老の日でした。

 

訪問した家庭や老人施設では、家族からのお祝いや、施設職員による敬老会が開かれ、それぞれが楽しいひと時を過ごされたようです。

 

90歳代のDさんは、高齢のご主人の介護を受けながら二人暮らしをされています。

 

現在の住まいの近くには親戚がなく、この日はデーサービスも休みなので、いつもの休日と同様、自宅のベッドで過ごされていました。

 

ご主人は、地域の敬老会に出席するために外出していましたが、そこで出された赤飯を妻にも食べさせてあげたいと自宅に持ち帰り、お二人で仲良く召し上がったそうです。

 

結婚して以来、苦しい時も手を取り合って乗り越えてきた二人です。

 

どんな時も相手を忘れることなく、喜びも常に二人で共有されているのです。

 

この日はお二人にとって、お互いを敬い労いあう、良き“敬労の日”となったようです。

 

ということで、このブログもとうとう100回目。

 

無事“100歳”を迎え、「自分をほめてあげたい」という意味を込めて、一人で勝手に(寂しく?)自分自身を敬労しています。



2019年9月17日(火)


 第99話 いよいよ本番


投稿:院長

中学校の期末テストが来週に近づき、保健体育ではオリンピック関連の時事問題が出題されるというので、私が中学生の子供に予想問題を作って出題しています。

 

前回の東京オリンピックは西暦何年に開催されたか?

オリンピック関連で現在放送されているNHK大河ドラマは?

東京オリンピックの次の開催地は?

オリンピックの後に同じ都市で開催されるスポーツイベントは?

宮城県で開催される競技は?

福島県で開催される競技は?

100m競技で10秒を切っている日本人は何人?

100m競技で日本記録を持っている日本人の名前とタイムは?

915日に開かれるマラソン日本代表を決めるレースの名前は?

 

皆さんは答えられたでしょうか?(答えは一番下に記載してあります)

 

ということで、明日はいよいよオリンピックマラソン代表(男女2名ずつ)を決定するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が開催されます。

 

マラソンは、42.195qの長丁場と思われがちですが、選手の皆さんは、練習でその何百倍という距離を積んで競技に臨みます。練習で走る距離に比べれば、レースで走る距離はほんのわずかなのです。

 

そしてレース結果は、練習以外に、競技への適性、体調管理、栄養管理、モチベーション、ストレスマネジメント、コース設定、気象条件、レース展開など様々な要素が絡み、あらゆるものがこの42.195qの中に凝縮しているのです。

 

こう考えると、マラソン競技というのは、その過程や結果が人のあらゆる活動や営みに通じるものがあり、だからこそ最も注目を集める競技の一つと言えるのかもしれません。

 

選手の皆さんには、ゴールした瞬間、「すべてを出し切った!」と言えるようなレースにしてほしいと思います。

 

そして子供には、「お父さんの問題が的中した!」と言ってほしいものです。

 

そして中学校の先生には、MGCで代表に選ばれた選手の名前は?」なんて意地悪な出題をしないようにお願いしたいです。m(_ _)m

 

答え

1964年、いだてん、パリ、パラリンピック、サッカー、野球とソフトボール、3人、サニブラウンハキーム選手で997、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC




2019年9月14日(土)

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