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 第47話 「数字」との付き合い方


投稿:院長

人は生まれてから、数字で示される目標や理想に常に囲まれて生活しています。

 

赤ちゃんの時は出生体重や身長、体重で表される成長、学校に入るとテストの点数、社会人になると営業成績のノルマや年収、容姿や体形が気になる人はスリーサーズや体重といった具合です。

 

また、オリンピック選手やプロスポーツ選手になると、高い数値目標を掲げて日々トレーニングを積むことになります。

 

医療面でも、血圧などのバイタルサインや検査数値は医師と患者さんの間で常に話題になります。

 

これらの数値目標は客観性があり、何らかの目標を設定する場合は具体的でわかりやすいという利点があります。そして、数値目標を掲げることでモチベーションが維持できるということもあるでしょう。

 

しかし、医療では数値目標にとらわれ過ぎると不利益を生じることもあります。

 

例えば、身体機能が低下した高齢者に対して、本人の主観的な症状や感情を無視したまま、理想的な数値目標だけが一人歩きしてしまうと、単なる「補正医療」になりかねません。

 

特に、様々な病気の終末期に入ったら、バイタルや検査値、食事量や尿量に一喜一憂するのではなく、「苦痛なく穏やかに生活できているか」が最も重視されるべきです。

 

こう考えると、よりよい年の取り方というのは、数値目標に対するこだわりから徐々に自分を解放していくことなのかもしれません。

 

そして、数字へのこだわりは、目標としてでなく「出来たことに対する結果」として使いたいものです。

 

100歳でお祝い状をもらった、元気に米寿を迎えられた、50年間頑張って働いた、結婚60周年を迎えられた、孫が3人に増えた・・・などなど。

 

在宅医療に携わる者として、患者さんの“自慢話”をどしどし聞かせてもらいたいと思っています。




2019年3月21日(木)
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