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 第45話 ドナルド・キーンさんを偲ぶ


投稿:院長

先月、96歳でお亡くなりになった日本文学研究者のドナルド・キーンさんの追悼番組を拝見しました。

 

キーンさんは、18歳で偶然出会った源氏物語に心を奪われ、手紙や日記を読んで日本人の心情に触れ、日本人に対する関心を深められました。

 

そして、戦後、古典作品から近代作品まで幅広く日本文学を研究され、大学で教鞭をとる傍ら、たくさんの翻訳や著作で日本文学を海外に紹介されました。

 

そして、文学だけにとどまらず、日本の自然、文化、美術、工芸をこよなく愛したキーンさんは、2011年の東日本大震災を機に「日本人とともに生きたい」と日本に永住を決意、2012年に日本国籍を取得され、亡くなるまで日本人であり続けました。

 

追悼番組で、まるで少年のように目を輝かせながら日本人のことを熱く語るキーンさんを拝見し、日々の自然や出来事、感情を感性豊かに言葉で表現する日本人に魅了されたことがわかりました。

 

そして、キーンさんの考える日本人の心とは、きらびやかさとは異なる質素で自然な美しさを愛する心、丹精を込めたものづくりの心、人を敬う心、思いやりを持って人と接する心、困難が立ちふさがっても復興を果たしていく粘り強い心ではないかと感じました。

 

私達の普段の生活の中にも、この日本人らしさは至る所に残されていますし、在宅医療では、日本人らしさによって多くの人が支えられていることを実感しています。

 

番組の最後に、キーンさんは100年後の日本人に対するメッセージとして、「日本語を自分たちの宝物として守り続けてほしい」と述べられています。

 

言葉には人を癒す不思議な力があります。

 

日々の生活の中で日本人であることを自覚し、日本人としての心を言葉で表現し、伝えていきたいと思いました。

 

キーンさんのご冥福をお祈りいたします。



2019年3月16日(土)
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