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 第111話 衰える男子 パート2
投稿:院長

前回に引き続き、過去から現在、そして将来、男性に起こりつつある危機について触れたいと思います。

 

人には、姓を決める遺伝子が乗っているX染色体とY染色体があり、これらは姓染色体と呼ばれています。

 

女性の場合、父親と母親の両方からX染色体を引き継ぐので姓染色体の構成はXXとなり、男性の場合、父親からY染色体、母親からX染色体を引き継ぐので姓染色体の構成はXYとなります。

 

2002年に、Y染色体は退化の途中にあり、やがて滅亡してしまうかもしれないという報告がなされました。

 

太古の昔、X染色体、Y染色体とも、それぞれが持っている遺伝子の数は同じでしたが、その後、Y染色体の遺伝子は減少の一途をたどり、今やX染色体が持つ遺伝子の数1098に対してY染色体は78しかなく、実際、見た目もX染色体に比べると小さく弱々しい感じです。

 

これは、Y染色体は子供に直接受け継がれるため、突然変異やコピーミスがあっても修復が難しく、この結果、どんどん劣化し、500600万年後にはY染色体は消滅するかもしれないと予測されているのです(※)。

 

ちょっと衝撃的ですね。

 

これが本当だとしたら、将来、精子バンクに保存された精子を使って、数万年後の女性が妊娠するという「超歳の差カップル」が誕生するなどということもありうるのかもしれません。

 

しかし、精子バンクに保存されていた精子が底をついてしまったら・・・。

 

以前、「Yの悲劇」という長編推理小説が流行しましたが、こんなコワイ話にならないよう、Y染色体にはいつまでもワイワイと元気に生き残ってほしいものです。

 

(※)Y染色体は安定しているという学説があったり、Y染色体の遺伝子は他の染色体に移動して男子は存続するという学説があったり、今とは全く違う生殖を行う新人類が現れたりするという学説があったり、現在も論争が続いています。



2019年10月29日(火)

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